創世記3日目

開発目標を策定したら、次に必要なのはアルゴリズムの骨格を定めることだ。

投資信託のリスクとリターンをまずは定義する。
リターンは一定期間における投資金額に対する利益の割合だ。
言うなればこれは期待値である。

しかし、いつからいつまでの期間でリターンを取るかによって、
値は大きく変動する。
期間の長さもどのように設定するかが肝要だ。

それと言うのも、景気の変動には周期性がある。
10〜30年とも言われる周期性は、
周期的ではあるが期間は一定ではない。

よく平成元年と令和元年を比較して
日本の凋落を語る論調が巷間には散見される。
バブル景気と通常不景気を比較しても何の意味もない。
あるいは2008年からの投資信託の成績を持ち出してきて、
上昇一方だと優良誤認させるようなものまである。

恣意的に切り取った景気は、
トレンドを恰も有意に操作できる。
そんな曇った情報では公平な判断は下せない。

さらに思案する。

リターンの3年移動平均線、5年移動平均線、10年移動平均線を作ってはどうか。